ギャルがゲーマーやってちゃダメですか?

二ノ宮さんと二人きりになってしまった私。
楓さんがテーブルを離れると、二ノ宮さんはすぐに携帯を取り出しいじり始める。それが恒例。

坊主を隠したいのか毎回帽子をかぶって来店。白いYシャツにジーパン。そして黒いブーツ。少しポッチャリした体型だが無愛想なので結構いかつい。



「どーもどーも、こんばんはー!」

無理矢理笑顔を作って挨拶をした。

この人は気を遣われるのをかなり嫌う。
だが、馴れ馴れしすぎるのも良くない。
接し方がとーっても難しいので私は物凄く苦手なんだ。

「うぃーす。」
「なになに? 私ドリンク頼んで良いんですか?」
「勝手にして。」
「流石ですねー!二ノ宮さん!」

今日もやっぱり真顔で携帯を見つめている。こえーーーーー。
< 11 / 55 >

この作品をシェア

pagetop