ギャルがゲーマーやってちゃダメですか?

午前2時を回った頃。

二ノ宮さんの相手をした後も、猥談にはしゃぐ若者や酔った勢いに紛れて体に触れようとする中年、メンヘラ系根暗男...様々な男の言動に苛立ちを覚えながらも閉店の時間を迎えた。

ボーイは全ての客が退店したことを確認すると、車の手配をし始めた。
店の専属ドライバー達が役割を分担して、嬢全員を家まで送ってくれるのだ。

私は眠さを堪えながらもスーツから私服に着替え、店の前で車の到着を待った。

「すずちゃん!今日もお疲れ様!」

声を掛けてきたのは私を担当していたボーイ、西山さんだ。

「今日は嫌なお客さんばっかりの席につかせちゃったよね...ごめんね...すずちゃん嫌なのにいつも頑張ってくれてるから、これあげるよ!」

そう言って私に紙袋を差し出した。中から綺麗にラッピングが施されている箱が見える。
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