ギャルがゲーマーやってちゃダメですか?
約束の日曜日。
和哉が私を遊びに誘ってくれるなんてそんな珍しいこと...貴重な機会を見逃すわけにはいかない。
恋愛感情とは違う好きという感情。
私を理解してくれる人を大切にしたいという想い。
本当にそれだけ。
それでも遠足を楽しみにし過ぎて眠れなくなる幼稚園児のように、私は緊張と不安でろくに睡眠を取ることができなかった。
何でこんなにドキドキしてるんだろう。
『僕は寝てるからお前の好きな時間に来て。家の玄関開けとくから。』
と、和哉は言っていた。
現在の時刻...AM8:00
いやいや流石に早すぎだろう!!!
準備に1時間掛かるとしてもまだ9時だ。
だけどこんな状態で家で暇を潰すのも辛いもんだ。
...
まだ少し蒸し暑い9月の朝。
自転車にまたがり、私はコンビニへと向かった。手土産としてお菓子と紙パックのジュースを購入した。
時刻はAM9:30
たいした時間稼ぎにはならなかった。