ギャルがゲーマーやってちゃダメですか?

和哉の家の前に辿り着いてしまった。

最後にここに来たのは1年前なのに、もっと昔だったような気がしてならなかった。
2人きりで遊ぶのは付き合っていたとき以来だもんな。

レジ袋を握り締めている手が汗ばむ。



和哉はお母さんとお姉ちゃんと3人でアパート暮らしをしている。
みんなフレンドリーだから私も中学時代は家族の一員のような存在になっていた。

そんな仲だから、もし家族がいても勝手に家に入ることに問題はない。

付き合っていたあの時と同じ。
「ただいまー!」って言いながら和哉の家にお邪魔していたあの頃と。

甦る過去の感覚。

「...」

いいよね?
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