ギャルがゲーマーやってちゃダメですか?
ホッとして胸を撫で下ろす。
それとは裏腹にガッカリした気持ちがあったのは内緒の話だ。
和哉の部屋に足を踏み入れ周りを見回すと、食い散らかしたゴミや脱ぎっぱなしになっている服、煙草の吸い殻が溜まりに溜まっている灰皿で荒れ果てていた。
昔と同じだった。何も変わっていない。
「相変わらず汚い部屋だなぁ...」
苦笑いしながらもそう呟いた。
昔は私がこっそり部屋片付けてあげたっけ。凄く喜んでくれてたな。
和哉は物に囲まれながらも部屋の隅で布団を敷いて眠っていた。まだ少し暑いのか、タオルケットを掛けずに抱き締めて寝ている。
静かに和哉の近くに歩み寄って顔を覗く。
...可愛い。
元々顔立ちが幼く、かっこいいというより可愛いタイプの男ではあった。
それが寝顔になると更に可愛さを増し、私の心拍数が一気に上がった。
鼻血もんだよこれ!!!私を殺す気が!!!