ギャルがゲーマーやってちゃダメですか?
傷付いていることを悟られないように自分を繕う。それは私にとって容易いことではなかった。
~♪♪♪
和哉と由乃さんが会話をしている傍らで、私は自分の気を紛らわすために音楽を掛けた。
「おい、うるせーぞ水野。何してんだよ。」
「えー? あ、ごめん、音楽掛けてた。」
「止めろ。まじうるせーから。」
和哉は昔から人への当たりが強い。特に私には。ただ、それが嫌いだからとか、そういう感情があってのものではないことを私は知っていた。私がそれを理解していること、そして私が恋愛感情あるなしに関わらず和哉の事を好きだという事を和哉自身知っているから私には容赦しないのだ。
和哉曰く、「僕はドM。でもお前はそれを超えるMだから僕はお前に対してだけはSになる。」
それさえも『特別感』だと受け取ってしまう私は相当なドMだと自負している。
それでも良かった。