ギャルがゲーマーやってちゃダメですか?
和哉に言われたことを頭に入れていたものの、その後も上手く立ち回れず和哉に怒られてばかりだった。
敵に殺され続け、成績は散々。
何故、何故だ。
私は敵に殺される度に「ひゃっ!?」「うぉぉぉぉぉい」と、珍しく敵を殺せると「おっしゃ!」「うぇーいwww」と、奇声を発していた。
「「うるさい。」」
由乃さんも段々と私の扱いが分かってきたのか、和哉と息がピッタリだ。私もその方が親しみやすいから嬉しい。
「水野...お前、ゲームやってて楽しいか...?」
「えっ、うん、楽しいよ?」
「羨ましいよ。僕だったらイライラしてコントローラーぶん投げてるわ。」
一人でやっていたらイライラが続いて嫌になることもあるけど、みんなでやるゲームはそんなこと気にもならない。
「あぁー、イラつく。芋ばっかじゃん。」
「ホントそれな。...って、由乃、僕より成績良いじゃん!」
「えへへ~! 」
さ「それに比べて水野...少しは由乃を見習え。」
「頑張ります...」
和哉と由乃さんの成績は五分五分。殺された数より殺した数の方が断然多い。私は逆だった。
私も上手くなって和哉に褒められたいな。
※「芋」・・・芋虫プレイヤーの略。芋虫のようにモゾモゾと隠れて、敵が来るのを待ち続けること。
待ち伏せをするのも一つの戦法だが、あまりにも動かなすぎると嫌われる。