ひとくせ、ふたくせ。
――
そうこうしているうちに、私の家が見えてきた。
「何回か外だけ見てるから言うわよ。思うんだけど、結菜ちゃん家ってミニチュアよね。」
「さりげなく悪口ですよね」
「あらやだそんなつもりじゃ」
確かに私のマンションは先輩と比べれば小さいかもしれない。
だが先輩の家がただ単にでかすぎるだけなのだ。
「じゃあこの辺で失礼します「お礼は手作りお菓子でよろしく」」
「ストーカー規制法で牢屋入っててください「勘弁してえ!!」」
「はあ・・・」
「結菜ちゃんため息つくと幸せ逃げちゃうわよ」
・・・誰のせいですか。