白黒王子と甘い恋
ある日、優里に呼び出された。

別に帰りも一緒に帰るんだから、帰りでいいのにとか考えていたんだけど優里が深刻そうな顔をしていたことを思い出したから、指示に従った。

屋上に行くと、優里と、なぜか拓斗がいた。

このころ拓斗とも仲が良くはなかったから、表のいつもの作り笑いをしようとしたら、

「陽太。今それはしないで・・・。」

ときっぱり言われてしまった。

よく見ると、学校にいる時の顔じゃなくて裏の顔だと気付いた。

俺は、表情筋を緩めた。


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