白黒王子と甘い恋
なぁ、達平?
なんで今頃帰ってくるんだ?
やっと優里も俺も幸せになれそうだったのに。
幸せが目の前にあって、もう少しでつかめそうだったのに。
優里が思い出して、こいつのことをどう思うかは知らないが
俺は………。
お前のことが嫌いで嫌いで嫌いで、でも縁を切ることなんてできなかった。
大切な、大切な親友なんだ。
これから俺たちのせいで
菜乃と拓斗にも影響が及ぶことを
うすうす感じていた。