白黒王子と甘い恋



「たっちゃん?話があるの、屋上に行こ。」



「あぁ、分かった。」




今まで1度もサボらなかった授業を今日だけはサボった。








ガシャ





フェンスにもたれ掛って空を見る。



澄み渡った空は、私に覚悟を決めさせたいみたいに雲1つない。




本当は言うのが怖い。


今まで拒否されたことがなかったから…。




でもここで逃げたら、もっと陽太を苦しめる。






たっちゃんは私から話すのを待ってくれている。




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