白黒王子と甘い恋

~陽太side~

「ごめんね。何回か声かけたんだけど。」

おばさんに言われてあいつを起こしに家に上がる。


俺の一日は、あいつを起こすところから始まる。


玄関を入って、廊下を進んだら、突き当りを左に進むと階段がある。

その階段を上って右側の部屋が優里の部屋だ。

俺の役目は、まだ寝ている優里を起こすことだ。

―――コンコン―――
一応ノックをする。

いくら幼なじみだと言えど、着がえ中だったら困る。

俺も、男だからな。

優里は、小学生のころから入学式以外は起きてこない。

そしてノックをした今も返事がない。

「勝手にはいるぞ~」

ドアを開けると・・・・。



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