白黒王子と甘い恋
―――5分後
「ゆうり、ゆうり、優里!!」

いつもより大きめの声で起こす。

「ん~なに、陽太。朝からうるさいよ。」

こいつはいつも!!!!!!

低血圧で朝に弱い優里。

それでも起こさなければならない。

それはなぜか・・・・・。

ただ単に時間がないからだ。

「そんな言い方していいのか。」

「・・・・・・。」

俺が少し強めに言うと黙り込みやがった。

「どっちでもいいからさっさと起きろ。間に合わねぇぞ。」

俺はいつも、優里を軽く責めるときに優里に逃げ道を作ってしまう。

それにしてもこいつは何をしても時間がかかる。

「ふはぁ。いまなんじ?」
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