幸せ
僕「え、終わったよ」
素っ気なく返事をした
柚『何怒ってんの??帰ろうよ』
そう言ってグラウンドの端を通る
柚は優しい
たかが幼馴染みの僕に優しい
だけど僕の気持ちに気づかない君
ケンタ『あ、晴樹!』
ケンタが走り寄ってくる
僕「おぉ ケンタ」
僕がケンタに手を振ると
柚が俺の服を掴んだ
その瞬間心臓がバクバクして
いてもたってもいられなくなったんだ
ケンタ『あ、柚ちゃん』
柚『あ、ケ、ケンタくん』
今度は俺の腕を掴む柚
ヤバイ 辛い
君の好きな人は……僕じゃないよな
あぁ、こんなところまで君は
優しくてさ
残酷なんだね