運命
「な、何言ってんの?」 と僕は苦笑いをした…
けど相手は本気らしく
ただ僕を見ていた…
急に終わりのチャイムが鳴った…
―キーンコーンカーンコーン…

チャイム鳴ったか…
そろそろ帰ろうかな…と考えていると急に君が
「さっきの答えまた聞かせてね」
と言い走り去った…



家に帰り鞄を部屋に置き
リビングに向かい
「今日の晩飯なに?」
と聞いた…
姉の百合が
「煩い、テレビ聞こえないでしょ?静かにしてよ」
と言った…
相変わらずうるせえ姉貴…日々変わらない生活に飽きてきていた…
母親が
「百合あんたも煩い…
今日はシチューよ…」
冷めきっている親子関係…父親が亡くなってから親子関係は崩れ始めていた…
母親は毎日カメラマンの仕事…姉は毎日バイトと医学生…
僕はと言えば…ただ毎日高校に行くだけ…
そんな日々はもう嫌で…
誰かに助けてもらいたくて日々助けを求めてる…
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