少女チック。
ゴタン!と勢いよくドアを開ける音をさせて俺は家に入る。


そして、濡れたままの服も気にせず真っ先にテレビをつけた。


「……よ、よかった…間に合った。」


何とか間に合ったようだ。
それに今は9時。


大好きな特番は始まったばかりだ。


「お兄ちゃん…。」


「あっ……。」


そうだ。忘れていた。


この少女も連れてきていたのだ。


「とりあえず…上がっといてくれる?」


とりあえず俺は少女をあがらせる。
もちろん言うまでもないが少女もびしょ濡れだ。
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