千年の時空を越えて
雪「それで、私をハメて犯罪者に仕立て上げた?」
仁「えぇ。あなたを欲しいと思う私とあなたを邪魔に思う方の利害が一致しましてね?それで、協定を結んだんですよ。」
雪「それは・・・。」
仁「あなたが思ってる人ですよ。同じチームにいながら、男も、仕事も取られて、嫉妬に狂ったんでしょうね。この話を持ちかけたら、すぐに実行してくれましたよ。この時代で、しかも毒を盛られてもまだ生きている。ますます、あなたに惚れました。」
雪「じゃあ私を、陥れて、犯罪者のあなたと手を組んだのは・・・っ。」
苦しい。どこかで違うって思いたかった。だって、私達は、仲間だと思っていた。
そう思っていたのは私だけ?
いや、ダメだ。コイツはテロのリーダー。心を揺さぶるのは、得意なはず。
私は、ひとつ深呼吸をした。そして大きく息を吸い込んで
雪「あなたを逮捕する!誰が裏切ろうと関係ない!私は、私の任務を遂行するまで!」
仁「それでこそ、私の惚れたあなただ。その目が好きです。」
私が、飛びかかろうしたその時、
シュンと音がした。
えっ?
空気銃を打った気配がしてそちらを見ると、いつの間にか現れていた手下に新撰組の面々が拘束されていた。