千年の時空を越えて
君は一体、何者?やっぱりおいわさん!?~沖田Side~
丞ちゃんの伝書鳩で、彼女の果たし状の場所が解り、土方さん、僕、一君、平助で例の丘へ向かった。
すると、男と、白無垢を着た彼女の姿を確認する。少し、離れた場所で、様子を窺う。
おいわさんの白無垢姿、可愛すぎ。綺麗・・・。って緊張感の無いことを考えてしまってる僕。
しばらくすると、丞ちゃんが、着いた。
丞「すいません。遅くなりました。」
平「なんで一緒じゃなかったんですか?」
総「どっかで、おなごでも口説いてたんでしょう?」
丞「ちゃうし!ほんっまに色々あって、大変やってん。」
土「静かにしろ。聞こえん。」
耳を澄まして聞いてると、どうやら、恋仲ではなく、相手側の片思い。少し安堵する。
彼女の表情はなく、冷たい目をしていた。最初、彼女が目を覚ました時の目だ。
総「彼女の名前は、雪さんって名前のようですね。それに、あちらに誘われているみたい。まぁ、大した事ないですね!」
土「あいつも変なのばかりに好かれるなぁ・・・。」
と僕と丞ちゃんを見てきた。
総「自分だって、惚れてるくせに。」
土「なっ!ほ、惚れてねぇ!」
一「静かに!」
こんなやり取りをしていると、彼女が苦しそうな顔になる。
仲間に裏切られた。それを確認したようで、その後の彼女の目は、先ほどよりも、もっと冷たい感情のない目に変わっていく。
シュンと風を斬ったような音がした。
慌てて、刀に手をやると、頭に銃を突きつけられていた。