千年の時空を越えて
雪「で、どれにしますか?取りあえず、山崎様の望みのにしますか?」
近「あぁ、じゃあ、それで。」
わかりましたと言って、立ち上がり、コンパクトタブに情報を入れる。
すると・・・。まるで、少女マンガの変身シーンのように、足元から衣装が変わる。
今まで、着ていた、白無垢から、フワフワの尻尾と、猫耳、足はフワフワの毛が付いたブーツ。
もちろん化粧も変わる。
ただ、水着のような服なので、お腹とか、太ももが丸出し。
この格好だけでも、恥ずかしいが、この時代のミスマッチさがさらにそれを上乗せさせた。
変身したとたん「おぉぉぉぉぉ」と低い雄叫びが、飛び交う。
丞「白にゃん!」
と飛びかかられそうになるのを、沖田さんがグイッと止めた。
そして、今度は沖田さんが近づいて、可愛い~とぎゅっとしてきた。
雪「お、沖田様!ちょっと!」
総「にゃんって言ってみて!」
雪「ヤです!」
総「猫でしょ?ホラ。」
周りを見渡すと、全員が期待の目で見ている。
仕方ない。ヤケクソだ!
手を顔の高さまで上げ、猫ポーズを作り
雪「にゃん」
と言うと、本日、二回目の雄叫びが、飛び交った。
それから、全員の好みの服に変身し、ポーズを作り、セリフを言わされ、なんとか私が未来から来たというのを納得して頂いた。