千年の時空を越えて
ーーー





これがついこの間の事だ。


一緒のチームになっても、なかなか任務が一緒にならなかった。


この部隊は、だいたい、二人で行動する。多いと、現地の人に見つかる可能性が出てくるからだ。


やっと二人での任務に俺はウキウキしていた。


それは、俺の好きな、平成時代で、そこで、とある金持ちの誕生日パーティーに参加していた。


俺たちの任務は、主催者を暗殺すること。


飲み物に、この時代の科学では、発見されない毒を盛り飲ませる。数時間後に、死亡するというものだった。


そのターゲットが、雪を気に入って、体にベタベタ触って、口説いていた。


時に、腰に手を回し、雪の頬や耳元にキスをしていた。


それを見た瞬間、頭に血が上って、そいつを空気銃で撃ち殺した。


物的証拠は残らないが、内臓破裂。明らかな他殺になってしまった。


そいつの呻き声に、SPが気付き追われる羽目になった。


二人で、手をつないで、逃げてある一室に潜り込んだ。


そこで近くからドアを一枚一枚蹴破られている音がした。


そこは密室で、逃げ場がなかった。すると、雪がまとめていた髪の毛をほどき俺の手を引き、押し倒してきた。


雪「ヤッってるフリして」


そう言うと、雪は俺に跨がりキスをしてきた。


雪の柔らかい唇の感触と香りで頭がクラクラした。

< 12 / 481 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop