千年の時空を越えて
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土「待てぇ!!!!そこの二人ぃ!たたっ斬る!!!コラァ!」
そう怒鳴って真っ黒の鬼の形相で刀を振り回わす土方さんに、私は追っかけられている。
総「鬼が来た~!」
雪「私、関係ないのになんで!?」
総「連帯責任ですよ~。止めなかったし。しかも、男なんだから、言葉遣い気をつけてね~♪」
雪「余裕ですね・・・。慣れてるんですね・・・。」
総「これも鍛練の一つですよ~♪土方さん、今日はこの人で、勘弁して下さい。」
ドンっ。総司さんに飛ばされる。
雪「キャッ。」
土方さんに、思いっきり体当たりをしてしまい、押し倒してしまった。
土「捕まえた♪さぁ~どうしてくれようか?あぁ?」
雪「私は、何も。ハハハハハ。」
すると、その横を、山南さんが通る。
雪「山南さん!助けてください!濡れ衣で捕まりました!」
山「おやおや。朝から賑やかですね~♪」
雪「いやいや。助けてください!」
山「まぁ、頑張ってね~♪くくくっ」
雪「山南さん、楽しんでるー!!」
そう言うと、山南さんは肩を揺らしながら、去って行った。
お腹辺りに腕を回されて、ぎゅっと抱かれている。土方さんの落書きされた顔が、近づき、鼻が当たる。
雪「!?」
土「さぁ、どう落とし前、付けようか?えぇ?」
雪「ひぃぃ。す、すみません。お顔の汚れ、すぐに落とします。」
せっかくの初日の挨拶が、
「あそこで土方さんに追っかけられて捕まったのが、新人の乾 雪之助君で雪って呼んであげてね~」
で終わってしまっていた。
そして、午前中、土方さんの顔の汚れを取る仕事と罰で、廊下の拭き掃除で終わった。