千年の時空を越えて
雪「あぁー。つ、疲れた・・・。もぉ~!総司さん絶対、許さないっ!」
総司さんは、私を、犠牲にして、さっさと、稽古に行ってしまったのだった。
ドスドス、廊下を歩いていると、怒りの原因の人が来た。
私は、プイッと顔を逸らせ、無視を、決め込んだ。
総「雪ちゃん?許して下さいよぉ~。可愛い顔が台無しですよ?」
雪「誰のせいですか!誰の!普通、恋仲の人だったら、庇いますよね?それなのに・・囮にされて逃げられました!」
総司さんが、ぎゅっと抱きしめてきた。
雪「何ですか?まだ怒りがフツフツしてるんですが!」
総「いやぁ、嬉しいなと思って。」
雪「はぁ!?嬉しい!?私は、ハラワタ煮えくりかえってますけど!」
総「だって、雪が、僕のこと恋仲だって。さっきのは、雪が、昨日、土方さんの所に行っちゃった罰です。」
雪「・・・。」
総「雪・・・。大好きですよ。雪は?僕のことどう思ってますか?」
その顔は、とっても嬉しそうで、いつしか怒りが静まっていた。
雪「私も・・・。好きです。」
より一層、強く、抱きしめられて額にキスをされた。
雪「ちょっと!ここ、廊下です!」
総「別に、誰もいないしいいじゃないですか。それより、ちょっと付いてきて下さい。」
そう言って、二人、外に出て行った。