千年の時空を越えて

女物の着物に着替え、山崎さんと、町へ出る。


雪「山崎様とこうやって歩くの久しぶりですね!」


丞「そうやなぁ。あん時は、色々あったなぁ~。」


とたわいもない話をしている。


そして、とある茶屋に着いた。いわゆるここはラブホテルのような所らしい。


丞「そんなら、お菊ちゃん、俺とここ入ってくれるか?」


雪「えぇ、清助はん。こんなん言わさんとって~。うち、恥ずかしい。」


丞「すまん。すまん。ほな、行こか。」


雪「はい。」


目を閉じ、深呼吸をして、仕事モードのスイッチを入れる。


そうして、宿屋に入った。通される途中に何か臭う。これは・・・。血の臭い。


雪「清助はん、なんか、精の付くモンでもあるやろうか?」


山崎さんも気付いていたようで、


丞「ほんまやなぁ~。また、後で、聞いてみよか。ワイらも精つけなあかんしなぁ~。」


雪「もう、嫌やわ~。」


そんなやり取りをしていると《椿の間》へ通される。



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