千年の時空を越えて
部屋の中は、シンプルな作り。
八畳ほどの部屋に、布団が敷かれ、床の間があるくらい。
部屋に入り、打ち合わせをする。
丞「さっきの臭い、誰か斬られてる。」
雪「はい。どちら側でしょうね?」
丞「う~ん。わからん。ここ数日、ここで働いてたけど、どっちの方も多かってん。」
雪「そうなんですか・・・。会合はいつとかわかるんですか?」
丞「あぁ、あと一刻半後って情報掴んでる。」
雪「わかりました。」
丞「なぁ、その・・・。総司と恋仲なったってほんま?」
雪「え?・・・はい。」
丞「俺、ずっと、お役目でおらんくて帰って来たら、そんな話聞いて・・・。あんな・・・。俺、雪の事・・・。」
山崎さんが話し出した時、
丞・雪「!?」
何か、見られてる!視線は・・・あの床の間の辺り。山崎さんも気付いたようで、目配せをしてきた。