千年の時空を越えて

私は、とっさに、山崎さんを押し倒し、キスをする。


山崎さんは、少し、驚いたようで、目を見開いていたが私の意図がわかったようで、キスを受け入れる。


山崎さんは、私の耳に口づけしながら囁くように言う。


丞「雪、ええんか?」


雪「はい。でも、私の中に入らないでくださいね。そこはフリでお願いします。」


丞「わかった。」


そう言うと、山崎さんは私を、反対に組み敷いて、今度は、深く口づける。舌を絡ませ情熱的に愛し合う。



山崎さんが、首筋や鎖骨に舌を這わせて吸い上げる。それに合わせ甘い声を出す。


何だろ?この感じ。前にもどっかで・・・。そう考えていると、床の間の方からはぁはぁと言う声が聞こえてくる。


そういうことか・・・。


これは・・・覗き穴。


見張り兼お楽しみってやつか。ってことは、《最後まで》のフリが必要・・・。


それにあの覗き穴からどっかに繋がってる。



もしかしたら、会合のとこまで行けるかも。覗けない部屋かもだけど・・・。


すると、急に、部屋の襖が開いた。


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