千年の時空を越えて

すると、前から、力士がフラフラ歩いてきた。あの人、救助対象者!


芹沢「端へ寄れ!」


力士「寄れとは何だ!」


船に乗るときに邪魔になるというので永倉さん、総司さん、斎藤さん、平山さん以外は、脇差に稽古着というラフな格好だった。


だから力士が武士と気づいてないのか、もしくは、力士は最近、常に、勤王を唱え、事ある毎に自分達が攘夷の先駆けだと言っていた。


よって、武士に対して眼下にしたがる態度があった。そして、それを芹沢さんは知っていた。


芹「馬鹿にしやがって。」


そう言って、脇差しで、力士を刺そうとした。


急いで、芹沢さんの腕を掴み止める。


雪「お待ち下さい!」


芹「何をする!雪!無礼だぞ!」


他の皆も、「雪、止めろ!」と言う。


雪「私にやらせて下さい。」


芹「ほほぅ。面白い。やってみろ!」


雪「ありがとうございます。」

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