千年の時空を越えて
うずくまって悶えていると、雪が


雪「なにしてんのよっっ!この変態っっ!!!」


と、怒鳴っていた。


うずくまりながら雪を見上げると、首や胸元には、たくさんの俺が付けた赤い痕が残っていた。


雪「りぃぃぃくぅぅぅ~っ」


怒りに震えながら、こちらをもの凄く睨んでいた。


雪「今、任務中ですが・・・。」


陸「すいません」


雪「とりあえず、真犯人を作らないと・・・。」


そう言うと、雪は、何事も無かったように、コンパクトタブレットで新たなターゲットを探して、そいつを犯人に仕立て上げた。


帰還後、隊長にこってりお説教をされ、始末書の提出を要求された。


しかし、それで済んだのは雪が上手く言ってくれたからだったと後で知った。


そして、あまりにも俺が、雪の身体に、付けた痕がたくさんあり、その間、任務に出れなかった理由を、隊長がわざと口を滑らし、露見した。



その後、男には、からかわれ、女の隊員には、白い目で見られたのは言うまでもない。

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