千年の時空を越えて
そのまま宴が始まる。
芹「皆、ようやってくれた!今日は飲め!」
横に芸妓をはべらせて上機嫌。
しばらくすると、彼女が部屋から出て行く。それに気づいたのが近藤組の皆だったから少し驚く。
総「僕が行きます。」
そう言って、席を立つ。僕は、お酒をあまり飲まない。お酒より、甘味の方が好きだ。
出て行った彼女を探す。すると、近くの河辺にしゃがんでいる。
総「どうしたんですか?」
そう言って、彼女の隣に座る。
雪「あ!総司様。お怪我は痛みませんか?」
総「大丈夫ですよ。宴、行かないんですか?」
雪「うーん。実は、あの部屋、血の臭いが強くて。気分が悪くなってしまうんです。」
総「だいぶ暴れましたもんね。」
雪「そうですね・・・。でも皆さん、お怪我軽くて良かったです。」
今日、初めてゆっくり、彼女と話をしていると彼女に触れたくなり、そして、皆が触れたことにイライラした。
総「ねぇ。雪。どうして皆の接吻を受け入れたんですか?」
雪「あ・・・。この時代はそうなのかと思って。永倉様もそんな事を仰ってたし。」
総「はぁ・・・。まぁ、そういうこともありますが・・・。でも嫌ですね・・・。他の人と接吻されるのは・・・。」
雪「すみません。勉強不足で。」
総「じゃあ、お仕置きします。」
雪「え?」
そう言った彼女の唇を奪い、激しく貪る。
彼女から、甘い声が漏れて、ぐったりしてもしばらく止めずにいた。
僕は、満足して、立てなくなった彼女をおぶって部屋に戻った。