千年の時空を越えて

そして、何故か、芹沢さん、永倉さん、私がお留守番・・・。


雪「高級お座敷行きたかった・・・。」


新「そうか、そうか。そりゃ残念だったなぁ。」


と、頭をぐしゃぐしゃと撫でられる。


芹「お前も行きたかったのか?悪かったなぁ。ハハハ。」


悪いと思ってないし!


芹「女だ!女を呼べ!吉田屋の小虎とお鹿だ!」


しばらくすると、芸妓さんが来た。


綺麗~!私・・・。女だけど!女だけど!ドキドキする!!


そんな事を考えていると、小虎さんが首を傾げて、色っぽく見つめてきて


小虎「雪之助はん。よろしゅうに。」


と微笑まれ、真っ赤になった。


それを見ていた、永倉さんが、笑いを噛み締め我慢している。


私は小さな声で、


雪「何か?」


新「いや・・・。くくくっ。・・・。ふっ。」


雪「笑いすぎです!」


新「なんで、女のお前が、女に、ドキドキしてんだよ。」


雪「だって、色っぽいし。」


新「あぁ。お前は、未来のお役目の時以外は、子供だからなぁ。くくくっ。」


雪「まだ、笑ってるし!もう、永倉様!」


永倉さんは笑いすぎて、涙を滲ませた目を拭きながら、ポンポンとわたしの頭に手を置いた。


そんな事をしていると、そろそろお開きにしようということになった。



が、ここからが問題に発展する。



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