千年の時空を越えて

次の日、永倉さんが用意して3人で吉田屋へ来た。


着くと、入り口からお店の人がずらりと並んで頭を下げている。


芹沢さんがいきなりひとりの女中さんを鉄扇で殴った。


雪「大丈夫ですか?」


近寄ると、女性は気絶している。


芹「雪!何してる!早く来い!」


雪「あ、はい!すみません。」


私は、とりあえず殴られた人の状態を確認し、部屋へ行く。


すると、土方さん、斎藤さん(今日、大坂に着いたらしい。)平山さん3人も合流。



すると、小虎さんとお鹿さんが謝りに来た。


武士に恥をかかせた!斬ってしまえ!と怒りは、止まらない。


雪「芹沢先生、ここで命を奪うのは、よろしくありません。ここは、楽しくお酒を頂く場でしょう?芹沢先生のお気持ちもよく、わかります。それなら命の代わりに髪を頂戴されては?髪は女の命と言いますので・・・。」


「では、そうする」というので、「それなら、先生のお手を汚しません。」と土方さんと平山さんが二人の髪の毛を切った。


その後、芹沢さんはその髪を肴に上機嫌だった。

髪を切られた二人は、永倉さんが、手配し親元へ返したらしい。



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