千年の時空を越えて
夕日が沈みかかるまで、土方さんはずっと私を抱きしめて頭を撫でていてくれた。
私は、ようやく落ち着き、土方さんから、体を離す。
雪「すみませんでした。着物・・・。汚れました。」
土「そんなモン、別にいい。」
雪「あ、報告ですが・・・。」
そう言って、不正の裏を、伝える。
土「あぁ、わかった。山崎に、証拠掴ませる。」
雪「あ、それと・・・。」
土「あぁ?なんだ?」
雪「私、最近、おなごに人気です。街でも、遊廓でも。土方さんの人気取ってしまったかも。」
土「あぁ?百年早いわ!」
雪「いやぁ、この前、恋文貰って、土方さんに贈ろうかと。くくくっ。」
土「何で、お前宛の物、俺に贈るんだよ。」
雪「土方さんも、同じ事してるじゃないですか?」
土方「なっ。おまっ。」
雪「ふふふ。未来に残ってますよ~。土方さんがどこの誰から恋文貰って、故郷の生徒さんに送った文が!」
土「ほーぉ。偉く生意気な口だな。」