千年の時空を越えて
溢れる気持ち~土方Side~
約束の寺で雪を待っていた。
ボーっと考える。俺は、いつからアイツが気になってる?
最近、よく考える事だ。他にも考えなきゃいけねぇ事が山ほどあるのにイマイチ身が入らない。
浮かんでくるのは、アイツの顔ばっかりだ。
アイツが、芹沢隊長の所へ行って、なんだか、物足りない気持ちになっていた。
でもそれは、毎日の<鬼ごっこ>が無くなったからだ。毎日、飽きもせず、総司と二人で(はめられて)俺が怒って、追いかけ回す。それがないからだと思っていた。
でも、この前の大坂の時に、芸妓姿になったときは驚いた。本当に時が止まったからだ。
にっこり笑って、隣に座ったアイツが欲しいと思った。
すると、一がアイツに、接吻し出した。
新八さんまで。どうなってる?しかも、近藤組恒例ってなんだ?
よく聞くと、力士との乱闘前にしたという。はぁ・・・。馬鹿だ。でも、それで、大した怪我もなく、金も手に入った。御利益あるぞと言う。
ちらっとアイツをみると、新八さんと楽しそうに、笑っている。
いつから、こんな仲良くなってんだ?
モヤモヤして、俺も、アイツの唇を奪う。
柔らけぇ・・・。止めれねぇわ。
新八さん達が『恒例』と言ったのがよくわかる。これは、恒例にしたい。
総司のやつ、今まで、こんなイイ思いしてたのかと思うと腹が立ってくる。
それから、俺は、酔った勢いで、何度も、アイツと接吻した。