千年の時空を越えて

俺は冗談で恒例だと言い、思う存分、この愛おしい唇を味わう。


すると、いつの間にか、夢中になっていたようで、雪が腰を抜かした。


雪「総司様、ごめんなさい。」


そう、呟いた。

きっと、助勤以上のこの恒例は、恋仲だったら嫌だろう。


でも、コイツを独り占めしようとする方が無理な話。


きっと、助勤以上の奴はほぼ、皆、どういう気持ちであれ、コイツを好いている。


ただ、総司みたいに、伝えるか伝えないかの差だ。総司には悪いが、自分の気持ちがハッキリした以上、恋仲のお前であっても奪う。俺も、そこまで、コイツに惚れてる。



腰の抜けたコイツを抱きしめて、しばらく、幸せを味わっていた。



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