千年の時空を越えて
新選組誕生!


近藤さんに呼ばれ、皆、大広間に集められた。


近「皆、聞いてくれ!会津藩の由緒正しい名を授かった!これからは壬生浪士組改め、新選組と名を改名する!」


ははぁ~と皆が、頭を下げる。


近藤「今までの、上様の警護のお役目に、加えて、市中見廻りも仰せつかった。皆も、精進致すように。」

全員「はい!」


私は、感動してドキドキしていた。皆に出会えた事もだが、こうやって自分が知っている歴史の出来事を体験出来た事に、震えが止まらない。


雪「皆様、おめでとうございます!」


近「何を言っている?雪もれっきとした仲間だ!」


土「あぁ。」



平「そうだよ!仲間だ!」


雪「ありがとうございます!」


そう言うと、涙が溢れる。私は、いつからこんなに、感情豊かになったんだろうか・・・。


そんな事を考えていると、スッと横に、総司さんが来て、涙を拭いてくれた。


雪「ありがとうございます。」


総「どう致しまして。」


二人で微笑んでいると、オイコラと土方さんが私と、総司さんの間に座る。


総「ちょっと!土方さん邪魔です。」


土「副長の俺に向かって邪魔とはなんだ!邪魔とは!」


総「邪魔以外の何者でもないですよね?どいて下さい?」


とギュッと押している。


土「お前がどっか行け!」


また変なやり取りが始まった。



すると、隣からちょんちょんと肩を叩かれる。


振り向くとしーっと指を口の前に立てた永倉さんがいた。


手招きされてそっとそちらへ向かう。



すると、今まで座っていた場所に、近藤さんが座った。


すると、土方さんが前を向いたまま近藤さんの手を握っている。


総司さんも、土方さんで近藤さんが見えないのか、後ろから手を握っている。


ゴホンという近藤さんの咳払いで、二人は、私でなく近藤さんを取り合って手を握っていた事に気付く。


二人「ウワっ!!!」


近「お前達の俺に対する気持ちはよくわかったが、俺には、そういった趣味はない。すまない。」


と真面目に答えている。


大爆笑に包まれた改名報告になった。

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