千年の時空を越えて
雪「まず、今、好きなお方に、どんな風に、お誘いしているんですか?」
観「逐一、何かあれば誘っておる。朝餉、夕餉、それに、風呂、廁、稽古・・・。毎日、毎日、誘っておるが全然・・・。」
雪「まず、しつこいですね。ストーカーです。それ。それは、止めましょう。」
観「すとーか?」
雪「とりあえず、目線からしましょうか?」
そういって私は、山南さんとの癒やしの時間が終わると、武田さんの誘惑授業をする毎日になった。
そんなある日・・・。
雪「じゃあ、私にやってみて下さい。」
観「お前では、気分が出ない。」
ムカつく~!
雪「じゃあ、武田様の想い人になりましょうか?」
観「それは、恥ずかしい。」
何だよ。オイ。
雪「じゃあ・・・。あ!そうだ!」
私は、コンタクトタブで、未来の大人気アイドル、イクミとタクミを出した。
雪「武田様なら好きじゃないですか?」
ガン見?
観「こここここのお方は誰だ!?」
雪「え?あ・・・。あぁこのお方は、イクミです。」
観「いくみ様・・・。なんと美しいお方だ。」
雪「イクミが好きですか?私は、タクミが・・・。」
観「馬鹿者!!!お前ごときがこの方達を呼び捨てにするなど許さん!」
雪「えぇー?そっち?あーごめんなさい。じゃあ、イクミ様でいいですか?」
観「あぁ。頼む。」
そういって、練習が、始まる。