千年の時空を越えて
数日後・・・。


また、武田さんの部屋に来ていた。


雪「では、始めましょうか。今日は、イクミ様でよろしいですか?」


観「あぁ。頼む。」


ん?誰か、屋根裏にいる。この気配は・・・。良いこと思いついた♪



武田さんに近づき、シーッと口元に指を立てる。


雪「今から、実践練習します。お手本しますから視線とか首の角度とかよーっく見ててくださいね?」


観「あぁ。わかった。」


武田さんに刀を借りて、天井にブスブスっと刺したら思っていた人が転がり落ちてきた。


丞「もぉ~。痛いわ~!」


私と、武田さんは目を合わせ、頷く。


山崎さんを立たせて、


目を瞑り、深呼吸をする。仕事モードオン。


雪「丞。悪かったな。こんな所に呼び出して・・・。お前に伝えたい事がある。」


丞「え?雪どしたん?なんかふふふ雰囲気が・・・。」


雪「丞。今まで、お前に色々してきたことを謝る。でもこれだけはわかって欲しい・・・。丞を想うあまりその想いが行き過ぎてお前の嫌がる事を色々してしまった。ただ、この気持ちは丞・・・お前を好きすぎてしてしまった事。許してくれ。」


丞「雪・・・。ほんまか・・・?俺んこと。」


私は山崎さんに近づき、頬に触れようとするのを止める。


雪「丞・・・?」


丞「はい!」


スーッと髪の毛を触って撫でる。首を傾げて、


雪「俺のこと、好きになってくれないか?丞が俺を好きになってくれるまで待つ。だから俺はお前を好きでいていいか?」


丞「夢か?これは・・・。」



雪「あ。山崎様ありがとうございました。えっと、土方様にはゴマスリの極意を教えてもらってるとお伝え下さいね?」




丞「えっ?、雪ちょっと待って!俺、返事まだしてなっ」





ピシャリ




雪「さっきのしてみましょうか?」


観「お前・・・。すごいな。さすが俺の師匠と見込んだだけある。」






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