千年の時空を越えて



雪「こんな大事になって、武田様に謝りに行きたいです。」



総「別に、雪のせいじゃないですよ。少し、僕を癒やして下さい。」



そう言って僕は、彼女を抱きしめた。



彼女は腑に落ちない感じではあったが、僕の気持ちを汲んでくれたようで、背中に腕を回してきた。



僕は、少し、ふてくされたように言う。


総「土方さんにどうしてあんな事したんですか?僕が隣にいたのに・・・。」



そう、悔しかった。僕がいるのに、土方さんにそんな事するのが・・・。


雪「だって、土方様、本気で、武田様の事、拷問かけようとしたから・・・。それに、総司様にはあれは通用しません。というか出来ませんでした。」


総「どういうこと?」


雪「あれは、お役目を果たしているときの感情のない私だからです。総司様の前でそれは無理ですね。多分。総司様は、特別だから。」



それを聞いて、彼女が愛おしくてたまらなくなった。



そっと、髪を撫でて、接吻をする。何度しても足りない。この気持ちが伝わるように何度も接吻する。



僕の隊の人達が、見廻りだと呼びに来るまで甘い接吻を交わしていた。


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