千年の時空を越えて
しばらくすると、自分の隊の部下が、あの女の事を言い出す。



ドキドキすると。好きだと言う奴も出てくる始末。




何故だ?あいつを女と知っているのは、幹部だけで、それ以外は、男だと思っている。



それなのに、何故あの女が男の気を引ける?男が、男の気を引く難しさは俺がよく解る。


金が無くて、遊廓で女を抱けない代わりに男を抱くというのはある。お互いの絆を深めるためだ。



でも、それと、恋仲とはまた違う。



でも、あの女に惚れていると言った奴は、男として好きと言った。



男の気を引く何かがあるなら知りたい。


そう思い、俺は、女を観察した。



すると、顔立ちもあるだろうが、女は、もちろん男からの恋文まで受け取っていた。それに、たまに見せる、艶やかな顔。女とわかっていてもドキッとした。



俺は、こいつから教われば意中の相手をモノに出きると確信ついた。



そして、俺は、女が言っていた“組長の雑用”を利用した。女を呼び止めた。



しかし、いざ、目の前にして、どう言えばよいか考えていると、随分時間が経ったようだった。
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