千年の時空を越えて
数日経ったある日、いつものように稽古をしようとすると、静かにしろという。
理由が解らず、刀を渡す。
すると、観察方が天井から降ってきた。
何故解った!?俺には解らなかった。やっぱり、ただの女ではないのかも。
そう、思っていると、手本を見せてくれるという。いつも断片的に教えてもらっていたから流れを見れる。
すると・・・。
俺が言われている訳でも見つめられている訳でもないのにドキドキしている。
この女に全て捧げたくなる。
やっぱり凄い。師匠だ・・・。そう呟いていた。
それから練習を重ねた。
休憩時間に俺はよくいくみ様の事を聞いていた。
いつしか、その時間も楽しくなり、俺は自分の心の内を話していた。
俺は、結局、好きな人に嫌われる。皆、自分に狙いが来ないようにと離れていくなど身の上話をしてしまっていた。
雪「武田様。まぁ、世渡り上手もほどほどでいいんじゃないですかね?まぁ、同性同士の愛情は当事者にしか解らない事も多いですよね。色々言われたり、しんどいですよね・・・。でも未来は、同性同士、結婚も出きるし、子供も授かる事が出来るんですよ。だから、言いたい人には言わせておけばいいんじゃないですか?千年後は当たり前だから時代先取りしてますって。私、承認になりますよ?文句言われたら言って下さい?ね?」
そう何でもない事のように接してくれる師匠が嬉しかった。