千年の時空を越えて
数日後、幹部の奴らが覗きに来た。
あぁ。やっぱり、俺が師匠に何か、させてると思われている。こういうのは慣れてる。
すると、師匠は、皆、嘘だと気付いている嘘を突き通した。
俺が笑い物になれば済むこと。そう思いぶちまけようとしたら、師匠に止められた。
雪「言ったら、奪う。」
これは、俺の想い人をという意味だろう。
別に、俺なんか庇わなくてもいいのに。
でも、皆が好いてる理由が何となく解った。
師匠は、自分を徹底的に信じてくれる。
それは、俺にとって初めての事で少し、くすぐったい。
後から、土方と、沖田には話したと土下座で謝られた。絶対、漏れないようにしたから安心しろという。本当にこの人に頭が上がらない。
バレて恥ずかしいはずが、何故か、心は温かかった。