千年の時空を越えて


平「近藤さん、連れてきたよ。」



近「あぁ。ありがとう。」



雪「失礼します。」



土「何で最初から居ねぇ。どこ行ってた?」



少し怒ってる。



雪「すみません。山崎様の所へ行ってました。連れて来られた方の手当てのお手伝いしてました。」




近「古高から、風の強い夜、長州の奴らが、御所に火をつけその隙に天皇を長州に移すという計画がわかった。そして、今日、会合が行われるらしい。でも、場所まではわからない。雪、お前は、場所を知っているか?」




皆がジッと私の答えを待ってる。



雪「お答えしません!」




全員「は?」






雪「史実では、皆さんは場所を見つけています。大丈夫です。申し訳ありませんが、私も、今から、未来の任務があります。だから、ここからはご一緒出来ません!」





平「おい。本当かよ・・・。」




皆が落胆の表情。




近「わかった。ではもうよい。皆は先ほど言った手筈で頼む。」




雪「すみません。」




私はこれ部屋を出る。




皆が慌ただしく、用意をする。



土方さんを捕まえる。



雪「少しよろしいですか?」



土「見てわかんねぇのか!?後にしろ!」



怒鳴られるがこればかりは引けない。



雪「今じゃないとダメなんです!」



そうして、道場に連れて行く。




雪「勝負して下さい。」



土「はぁ?お前、馬鹿か!?そんな事してる場合じゃねぇだろ!」



雪「私が負けたら、場所、教えます。」





土「・・・。1回だけだ。」




雪「はい。ありがとうございます。」




スッと、竹刀を構える。



タタタッとかけ、飛び込む。やっぱり弾かれる。



少し、間を空けて総司さんに教わった、三段突き。がまだ完成しきれていないが仕掛けた。



そこで、土方さんがバランスを崩したところを足払いして胸に竹刀を当てた。




雪「あ・・・。」




土「あーあ。約束無くなっちまったな・・・。」



雪「あ、ありがとうございます!」



そうして、土方さんの側にいき、抱きしめる。土方さんの体が一瞬ビクッとする。



私は、池田屋の事を話す。




雪「本命は、池田屋です。ただ、土方さんの隊は一緒に行ってはダメです。予定通りでお願いします。外に逃げ出した人達もいるためです。一つお願いがあります。私の任務の一つに総司様を救助するという任務があります。これは、何もしなければ殺されるという意味です。それに加え、私には暗殺も2件あります。着いてからでかまいません。必ず、総司様を優先的に助けて下さい。お願いします!」


土方さんは固まっている。


土「お前・・・。」



雪「お願いしますね?」



土「お前も、助ける。」



雪「私より、総司様を!」



土「わかってる。二人とも助ける。それで俺は、総司からお前を奪うって決めてるからよ。俺が行くまでにくたばんなよ?」




そう言って、頭を撫でてくれた。








頼みます。




どうか、彼を助けて下さい・・・。







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