千年の時空を越えて
池田屋事件~土方Side~
古高を拷問にかけ、計画を聞いた俺は、かっちゃんと拷問部屋を出る。
血生臭い空気からスッと、外の新鮮な空気を吸い込む。
大部屋に、幹部全員を集める。
土「アイツどこ行った・・・?」
集まった面々の顔を見渡し、探すもいない。
平助に頼んで、連れてこられたアイツは、『何を聞かれるのか知っている。だからここに来なかったのに。』と顔を見ればわかった。
かっちゃんが聞いたが、やっぱり答えず。コイツは言わないと言えば絶対、口は割らねぇ。
でも、予見はした。俺らが場所を見つけると。
まぁ、それだけ、聞ければ良いのかもしれない。
すると、もう出なけりゃいけねぇ時にアイツが試合を申し込んできた。
何でこんなときに言うんだよ!馬鹿か!?
俺は、そんなコイツが腹立たしかった。
でも
雪「私が負けたら場所を教える。」と。
その方が、合理的だ。
さっさと終わらせる。そして、場所聞いて、そこに全員で乗り込む。
そう思っていたのに。
負けた。
アイツも信じられなかったようで固まっている。
すると、アイツは、俺を抱きしめてきた。
そして、今回の事件の事を聞く。
救助者が総司でさらに暗殺2名。それを一人でするのかよ。無理だろ。
しかも、コイツは言ってた。
剣の目標は、総司だと。
総司の腕前2人に救助1人。
どう考えても無理だ。だから、コイツは俺に、総司を託してる。
俺が、そっちに向かうと言い出す前に、来るなと言う。しかも、残党を片付けろと。
俺は、俺が、来るまでくたばんなよと普通の事しか言ってやることしか出来なかった。