千年の時空を越えて
隊士「あ!沖田組長!目が覚めたんですね。良かったです。」
総「ありがとう。それ、君に初めて言われたよ。で、どうしたの?」
隊士「実は、沖田組長の部屋で、変な声がするんですが、誰もいないんです。」
僕は、土方さんと顔を見合わせる。
土方さんと二人で、部屋に戻る。
「ねぇ~誰かいないの~?」
確かに聞こえる。声の出所を探す。
「梅の花~一輪咲いても梅は梅~。って当たり前な事だよねぇ!土方クン。早く出てくれなきゃ全部、読んじゃうよ~。」
土「なっ!なんで俺の!早く探せ!」
「え~っと、次は、痛っ。痛いよ。田沼君。」
雪の荷物から聞こえる。探ると、いつも雪が持っている小さな箱から聞こえる。
総「ここから、聞こえます。」
土「あぁ。」
持ち上げると、
「あ~良かった!今、黒い箱を持った君、この箱を雪の手の中に置いてもらえるかな。」
二人で、キョロキョロしてしまう。早くしてよね!という声に、急いで、雪の所へ急ぐ。
雪の手に、箱を置く。
すると、白い服を着た、幽霊が現れた。