千年の時空を越えて
2回目の姫の目覚め~土方・総司・山崎Side~
3人「お化け!!!!」
「違うって。僕は、雪の父親です。」
総「父上?」
武「そう。名前を武豊 蒼っていいます。雪の手当ての事で、お手伝いしにきたよっていっても指示だけだけど。そこに山崎 丞君いる?」
丞「はい。」
武「そ。確認だけど雪の傷、熱い鉄で焼いたりしてないよね?」
丞「はい。雪が持っていた、貼り物を使いましたが・・・。」
武「そっか~。君にしては偉かったね。もし鉄で焼いたりなんかして雪の事、傷物にしてたら、歴史変えてでも抹殺してたところだよ~いや~良かった、良かった。」
丞(こわー。しかも、めっちゃ上から目線。)
武「さて、雪の手当てするよ。山崎君。指示出すから、その通りやってね。」
丞「はい。」
武「土方クン。君は、この黒い箱を一寸の狂いもなく持ってて。」
土「はぁ。」
武「ちょっと~震えてるよ!近頃の武士はそんなことも出来ないのぉ?」
土(何なんだよ、こいつ。うるせぇなぁ。)
武「じゃあ、始めるね。総司君は助手ね。」
総「はい。」
丞(雪の父上は変な人やけど、教え方はめっちゃ上手い。)
的確な指示の元、手当てを済ます。
武「はい。お疲れ様。」
丞「ありがとうございます。」
武「こちらこそ。ねぇ。総司君。あんまりぼんやりしてると、この二人に、雪が取られちゃうよ?気をつけなよ。って僕が言うことじゃないか。ごめん。でもこの二人は雪の苦しい気持ちを理解したみたいだから君も頑張って!」
総「はぁ。」
武「あと、一刻位で目を覚ますからその場にいてあげて。土方クンは左側。総司君はその横。山崎君は右側にいて。目が覚めたら後は普通で良いって伝えて。じゃあね~。」
プツンと消えた。3人は言われた通りに座る。
土「なんか、とんでもねぇ父上様だな。」
丞「そうやなぁ。」
総「僕だけわかってないって何のことですか?」
二人は、顔を見合わせる。ニヤリ。
土「お前には、わからなくていいんじゃねぇか?」
丞「そやそや。そのままいなくなってくれた方が、恋敵も一人減るしな。」
総「何それ。雪は、僕のです。」
土「いつまでっていうか、お前のじゃねぇよ。」
丞「そうそう、俺のやし。」
総「どこをどう考えたら、そんな考えになるんですかねぇ。理解に苦しみます。」
そんな風に、言い争っていると・・・。