千年の時空を越えて
悪戯~近藤Side~
3人の言い争う声に、足を止めて、ふすまを開ける。
雪と総司が起きていて、元気な様子。ホッと一息。
雪の傷の具合を聞くと、寝間着を開けて体を見せてきた。そして、手を引かれ傷口に誘導される。
雪の滑らかな肌に一瞬ドキッとするものの、ほとんど傷の残っていない体を見て安堵する。
すると、ふと、視界に3人の顔が入る。
嫉妬に満ちた目。・・・。なるほど、コイツらは雪を取り合っているのか。
しかも、総司に至っては、一度、自分が、引き離してしまったため、気にかけていた。
総司にもまた、恋が出来て良かったと安堵する。
しかも、四角関係とは・・・。
悪戯心が出た。
雪が生娘だということは女だと知ってる面々は皆、知っている。
わざと、興味があるような言い方をして、体に触った。
すると、案の定、皆、放心状態。
笑いをかみ殺し、雪を連れて出た。