千年の時空を越えて
町に出ると、3人の気配を背中に、感じる。
クククと笑いが止まらない。
近「せっかく出たし、皆に酒でも買って帰るか。」
そして、酒屋に入り、店主に持って来させるよう手配する。
そして、雪に、
近「誰かに付けられている!」
雪「え!?」
一瞬で、雪の身にまとっている空気が変わる。
雪「近藤先生は、私が守りって・・・。あれ?この気配・・・。」
雪が気づきそうなので急いで、その場を離れる。
近「ここを通り抜けよう。」
そう言って、宿屋に入る。
チラッと3人を見ると、驚いた顔をし、固まっている。
おいおい、3人共、尾行になってないぞ。
総司に至っては、こちらに丸見えになる所まで出て、他の二人に引っ張られ固まっている。
その姿が可笑しくて笑いがこぼれる。
雪「どうしたのですか?裏口から逃げましょう!」
その後、3人は、もの凄く暗い顔で帰ってきた。
夕餉後に、昼間に買って来た酒を皆に振る舞い、種明かしをしたら、3人共、情けない顔をしていた。
その夜は、楽しい宴になった。