千年の時空を越えて
雪「遅くなってすみません。只今、戻りました。」
土「おう。ん?・・・。」
土方さん、ジーッとどこ見てるの?
痕!?
バッと着物の合わせを閉める。
土「お前、また総司に襲われたか?あと顔、腫れてる。」
雪「別に襲われてませんよ。女の子の父親に叩かれて塩撒かれました・・・。」
土方さんは、はぁとため息をつき、濡らした手拭いを持ってきてくれた。
雪「土方さん、少し聞きたいことが・・・。おなごをつけ回すのは、この時代は、当たり前の事ですか?」
土「はぁ!?おなごのケツ追っかけ回すなんてしたことねぇし。」
そうだよね・・・。どっちかというと、追っかけ回されてるし・・・。
雪「土方様は、困りませんもんねぇ。今日、助けた子がどうやら男に追っかけ回されてるらしく、父親にソイツと間違われたんです。」
土「とんだ災難だったなぁ・・・。」
雪「えぇ・・・。だから、ここ時代の色恋とかよくわからないので・・・。」
土「人によるんじゃねぇか?追いかけ回されて、いいと思うか、嫌と、思うかは、本人次第ってな?」
雪「なるほど。ありがとうございます。」
土「変な揉め事だったら、入るなよ?」
雪「はい。ありがとうございます。では、失礼します。」