千年の時空を越えて



新「おーい!若旦那!」




雪「その言い方やめて下さい。」





左「しっかしお前がねぇ~。くくく。」




平「でもさっすが若旦那!女も男も落とすってすごいぜ!」




総「でも、なんか、あの人、僕と若旦那が一緒にいると睨んでくるんですよね~。」




新「そりゃお前、アレだろ。」



総「アレって?」



左「お前、雪にいっつもくっついてるからだろ?嫉妬ってやつだろ?」





土「お前は、罪なヤツだねぇ~。」





ぐりぐりと頭を撫でられる。




雪「別にフリだけですって!」




全員「いや~」




平「あれは絶対、雪に惚れてる。」





左「あぁ。あれは間違いなく惚れてる。でも、なんで、総司のこと敵視してんだ?俺達だって、仲良いだろ?」





土「もしかして・・・。お前が雪を襲ったとき見られたんじゃねぇのか?」





新「お前、襲ったのか?」





総「襲ったって、言い方が悪いです!愛し合ってたんです。」





雪「そういうこと皆様の前で言わないで下さい。」






菊「こんにちわー。」







新「おぅ。来たぜ。恋仲が♪あと総司の恋敵♪くくく。」




雪「では、行ってきます。」





左「いってらっしゃい!」






総司さんは面白くないらしく、お菊さんを睨んでいる。





雪「今日は、どこへ行くの?」





菊「はい。買い物へ。その・・・。雪之助様に巾着を選んで欲しくて。」




雪「巾着・・・。」




そんなのわかんないなぁ。私からプレゼントしたほうがいいの?




そうこうしているうちに、お店の前に来た。




菊「雪之助様。赤のこのちりめんと、黄色の花柄どちらがいいと思いますか?」




雪「うーん。この赤可愛い!でも、オレ、趣味悪いってよく言われるから、自分の好みの物買った方がいいよ?」




菊「いいえ。雪之助様が選んでくれたこれにします。」




雪「じゃあ、これ下さい。」




巾着を店主に渡す。





店主「どうぞ。」




雪「ありがとう。はい。どうぞ。」







菊「ありがとうございます。」





お菊さん、すごく嬉しそう。そんなに、巾着欲しかったんだ。






それから7日ほど、続けてデートしていた。




そろそろいいかな。


雪「お菊さん、ちょっと、オレ、これから、任務で、忙しくなるから今日で最後って事でいいかな?」




菊「え!?・・・。あ・・・。そうですよね!すみません。こんなに長く。楽しかったからすぐあっという間でした。ありがとうございました。」




雪「オレも、楽しかったよ。でも、困った事があったらいつでも言ってね?」





菊「ありがとうございます。」




そう言って、最後の日を無事終了した。



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