千年の時空を越えて
土「よぉ。」
雪「どうも・・・。」
土「お前、臭すぎ。」
雪「出ようと思えば簡単に出れるの我慢して大人しくしてるのに、そういうこと言いますかね?しかもおなごに。ひと月お風呂入れてないし!」
土「お前・・・。アイツ等に何か言ったのか?そそのかしたのか?」
雪「はぁ!?どういう意味ですか?」
土「弾劾状の事だ。」
雪「あの人たちの気持ちが解らないんですか?・・・。あぁ・・・。だからか・・・。」
土「はぁ?何がだ?」
雪「だから・・・っ。」
土方さんを見ると、土方さんは何かに耐えている。そうだよね・・・。この人は頭がいい。解ってる。
ショックだったんだよね・・・。昔からの仲間から、あんな物受け取ったら悲しいよね・・・。
雪「残念ながら、私じゃありません。あの・・・。ここから出してもらえませんか?お風呂も、ひと月我慢しました。私に、裏切りの気持ちがないのはわかってもらえたかと思うのですが・・・。」
土「風呂は関係ねぇだろ?」
雪「ありますよ!殿方に臭いって言われて、傷つきます!」
すると、土方さんがギュッと抱きしめてきた。
雪「ちょ、ちょっと!臭いんでしょ!?離れて下さい!!」
土「あぁ・・・。くせぇ・・・。でも、少しだけこうさせてろ・・・。そしたら出してやる。」
この人も、一人で抱えすぎだよ・・・。
しばらく、抱きしめられて、やっと私は、牢から出してもらった。