千年の時空を越えて
私は、遊廓の角屋に来ていた。
雪「えぇ!?いや!あの・・・。私は仲居として、お世話になりたかったんです!げ、げ、芸妓さんなんて、む、む、無理です!」
女将「でも、土方はんから、芸妓はん寄越すって言うてくれてはったし・・・。あんさんなら、ええと思うんやけど・・・。」
わざとだ・・・。あんにゃろう・・・。ニヤリとした、土方さんの顔が浮かぶ。
雪「わかりました。では、お願いがあります。」
私は、まず、一刻だけ客の所に行く事。お触り一切禁止。
その後、客は別の芸妓を取らなくてはいけない事などを、書いた誓約書を客に書いてもらい、その約束を守れる人の所だけに行くことという、物凄く、わがままな条件を飲んでもらった。
その代わり、売り上げを3倍にしてみせると言った。
そして、私の芸妓生活が始まった。